肺炎|酸素濃度が下がると酸素吸入が必要に

酸素吸入白血病・治療

酸素濃度を測定

肺炎の症状には発熱、咳、痰、胸の痛みなどあります。
(肺炎について詳しくはこちら

注意が必要なのが「低酸素状態」です。

【低酸素状態】
血液中の酸素が不足している状態。
低酸素状態は自覚症状がなくても進んでいることがあります。

体が酸欠状態になると心臓に負担がかかり心不全になる可能性があるなど、体にとっては良くないことなので、早めに対処することが必要です。

低酸素状態になっているかを判断するには、パルスオキシメーターを使います。

『パルスオキシメーター』
指をはさみ、指の脈の動きを通じて血液中の酸素レベルを測定する器具。
痛みもなく短時間で簡単に測定でます。

【酸素飽和度】
・97~99% 正常値
・93%以下 正常より少ない
・90%以下 呼吸不全
【呼吸不全】
大気中から酸素を体に取り入れて、体内でできた炭酸ガスを体外に放出するという肺の本来の働きを果たせなくなった状態

注意 呼吸不全になったときは、酸素吸入が必要です。

【酸素吸入】
鼻カニューレ(鼻用のチューブ)または酸素マスクを装着し、送られてきた高濃度の酸素を吸入することで、低酸素状態を解消します。

参考 MDSマニュアルがん情報サービス

酸素吸入が必要になった夫

肺炎により胸の痛みを訴えていた夫ですが、発熱やせき、痰がでることがあっても、息苦しさはそれほど感じていないようでした。

それでも、夜中にパルスオキシメーターで測ると、数値が90%以下に!

数値を確認した看護師さんが、すぐに鼻にチューブを付けて酸素吸入をしてくれました。翌朝には数値も戻っていたので、酸素吸入を外しています。

昼間は大丈夫でも夜寝ているときに数値が下がってしまうようで、次の日の夜中にまた酸素濃度が下がり90%以下。

夜中だけじゃなく午前中にも何度か90%以下になったので、この日から24時間付けたままになりました。

でも、この鼻に付けたチューブ、じゃまなんですよね。腕には24時間点滴が繋がっているのに、さらに鼻にチューブですから。

トイレに行くときが大変で、まず鼻チューブを外して、点滴は機械で入れているからコードを2本外して、点滴スタンドをゴロゴロ押して行くんです。

これ、元気な人でも面倒くさいと思うけど、体調が悪くてベッドで寝ている夫は、ベッドからでて靴を履くことも大変なのに、いろいろ体に繋がっているから本当に大変です。

自覚症状

酸素吸入が必要な夫ですが、数値が悪くても「本人の自覚がない所が怖い」んです。

息苦しさを感じたり、苦しさを感じていないからパルスオキシメーターを使わないと、知らない間に下がり過ぎて倒れる可能性もあるし、本当に危険です!

だから、じゃまでも酸素吸入は必要です。

酸素吸入が必要なほど濃度が下がってしまう原因は「肺の炎症と肺にたまった痰」

特に寝ているとき、肺にたまった痰が酸素を取り入れづらくするそうで、起き上がったり動いたりするほうが、肺の中の痰も動くし、出しやすくなるようです。

起き上がっている方が数値は良いので、横になる時間を減らせばいいのだけど、胸の痛みのために、強い痛み止めを点滴しているから、この薬の影響ですぐに眠くなるんですよね。

しかも痛み止めが原因で頭がボーっとして、物忘れが激しくなり、少し前の事でも忘れてしまう事があります。それが嫌だと言っても、痛み止めがないと胸の痛みが強いので、今はしょうがないですね。

まとめ

夫は白血病の治療で入院していて肺炎になりました。

抗がん剤の副作用でヘモグロビンも減り、貧血が続いているので輸血を繰り返しています。そもそも貧血とは『体が酸素不足になった状態』なんです。

それなのに肺炎にまでなってしまったことで、普通の人よりも低酸素状態になりやすいんじゃないかと思っています。

低酸素状態になっても、酸素吸入をすれば数値は安定するので、付けているのは邪魔でも夫には我慢してもらい、早く肺炎を治してもらいたいですね。