入院中に血糖値が306まで上昇した原因その①は栄養輸液でした。
栄養輸液についてはこちら
血糖値を下げる薬を飲み200台に下がっていましたが、
今度はさらに高く血糖値396!
この原因がステロイドでした。
血糖値を上げるステロイドと、夫の症状を紹介します。
ステロイド
【ステロイドを使用する疾患】
- 炎症性疾患
- 免疫系疾患
- アレルギー性疾患 など
抗炎症効果・免疫抑制効果があり、抗がん剤治療の補助療法として使用されることが多いステロイドですが、吐き気を抑えたり食欲を増進させたりする作用の他に、血糖値を上げる作用があります。
【ステロイド薬の主な成分】
グルココルチコイド(糖質コルチコイド)
このグルココルチコイドはインスリン拮抗ホルモンでもあり、インスリンに対する感受性を低下させ末梢組織での糖利用を妨げる働きをもっています。そのため血糖値を上げる要因になります。
【血糖値が上がると】
- 感染症を起こしやすくなる
- 傷が治りにくくなる
- 糖尿病を悪化させる
高血糖症状が放置されたままだと、合併症を起こして命に関わることがあるので注意が必要です。
ステロイドの使用
抗がん剤の副作用が強い場合は、ステロイドが必要なこともあります。
ステロイド薬治療を始めたら血糖値に注意し、経口血糖降下薬(飲み薬)で血糖値がコントロールできなければインスリン療法になります。
ステロイド薬による血糖の上昇は、ステロイドを止めれば改善することが多いですが、中には高血糖を持続する場合があります。なので、ステロイド終了後も注意が必要です。
参考 DMTOWN
夫のステロイド投与
抗がん剤の副作用により高熱を何度も繰り返していました。
38℃以上の発熱時には「解熱剤の点滴」をしていましたが、薬の効きも悪く38℃~40℃の熱が下がらない状態に。
- 抗カロリー輸液24時間
- 抗生剤×4
- 抗真菌薬
- その他
これらの点滴に加え、ステロイドが追加されました。
すると血液検査の結果「血糖値396」!!
この時も後から「ステロイドの使用で血糖値が高くなる」と説明されました。
「ステロイドの点滴をした後には凄く喉が渇く」と、かなりの水を飲んでいた夫。多くの水やお茶を飲むと点滴でも体に水分を入れているため、トイレの回数が増え頻尿になりました。
高熱や体力の低下、脚の痛みなど副作用が重なる中、トイレに何度も行くのが本当に大変でした。
ふら付いて一人で歩けないから、私がいる間は体を支え点滴スタンドにしがみつくようにトイレに行き、一人の時はナースコールで看護師さんを呼んで一緒に行ってもらったり、車椅子で連れて行ってもらう状態でした。
その他に、ステロイドの影響なのか他の薬と合わさってなのか分かりませんが、夫曰く一番つらかったのは気分の落ち込みだそう。夫に詳しく聞いても「とにかく気分が悪かった」としか言わないので詳しくは分かりません。
あまりに酷いので、担当医にステロイドを止めるようお願いしましたが、今の状況では必要だからとしばらく投与は続きました。(喉が渇く症状はあくまで夫の場合で、副作用には個人差があります。)
結局、どうしてもステロイドは嫌だと言う夫の願いで中止になりました。
必要があってステロイドを投与されていたのだと思いますし、ステロイドの使用は特別ではありません。