これからの季節「冬うつ」に注意

冬うつ白血病ブログ

冬うつ

11月になり、日が短くなり寒くなってきました。この時期、秋から冬にかけて「冬うつ」になる人が多くなると言われています。

【冬うつ】
秋から冬にかけてうつ状態になり、春や夏になると治ります。しかし、また秋冬になると症状が悪化することを数年繰り返す症状。
冬季うつ病・季節性気分障害・季節性感情障害などとも言われます。

つまり、1年中うつの症状が出るわけではなく、秋冬の間だけ症状がでるので、自分でも「うつ」だと気付かないこともあります。

多くの方は春や夏に比べて、冬は気分が沈んだり、やる気が起きないと言うこともあるんじゃないでしょうか。冬うつには以下のような症状があります。

【冬うつの代表的な症状】
・気分が落ち込み無気力になる
・集中力が低下し仕事や家事に支障がでる
・イライラや不安感が大きくなる
・人付き合いが面倒で外出しなくなる
・睡眠時間が長くなり日中も眠気がある
・甘いものや炭水化物がいつもより欲しくなる

これらの症状が、2年以上続けて秋冬に起こり、春になると軽減する。また、とくに原因が見当たらない場合は「冬うつ」だと思われます。

冬うつの原因

この冬うつの原因は、日照時間の減少が関連していると考えられています。

確かに春や夏の日差しを浴びると気分も良いですし、外が明るいだけで気分も明るくなりますよね。その反対に、雨の日や曇りの日は、なんとなく気分が沈んだりしませんか。

このように日照時間には健康な人でも影響されますが、大きなストレスがかかると誰でも「冬うつ」になる可能性があります。しかも、男性よりも女性が圧倒的に多いと言われています。

冬うつを改善するために

うつの症状が重くなると、薬での治療が必要になります。でも「もしかして自分も冬うつかもしれない」と思われる方は、4つの方法を実践してみて下さい。

①睡眠をしっかりとる
睡眠不足はストレスを感じやすくなるので、心身の負担になります。夜はなるべく早く寝るようにし、ゆっくりと眠ってください。夜中にしっかり寝ないと、昼間もずっと眠気がつづくことになります。寝る直前までスマホをするのはおすすめしません。
②バランスのとれた食事をする
疲労回復効果が高い肉、魚、卵といった動物性たんぱく質と、風邪予防効果の高いビタミン・ミネラル豊富な、緑黄色野菜・果物などをとるようにして下さい。
③あまりハードな運動はしない
健康の為に運動することは良い事ですが、ハードな運動は体が疲れすぎて逆効果になることもあります。ストレスにならない、適度な運動をおすすめします。
④日光浴をする
日照時間が少ない冬には、太陽の光を浴びる時間が少なくなります。それは体内時計が狂い体に異変をきたす原因になります。なので、できるだけ日光浴をすることが大切です。
『冬の日照時間の減少が冬うつの原因』だと言われるくらいなので、何よりもまず太陽の光を浴びるようにして下さい。

昨日のブログに「複雑性悲嘆」について書きましたが、大切な人を亡くしたことは大きなストレスです。それだけでうつ病を発症する方も少なくありません。

闘病中の方やその家族の方も、大きなストレスや不安を抱えていると思います。

今まで大丈夫だったとしても、冬になって「冬うつ」になる可能性はあります。

雨の日や曇りの日に、気分がいつにも増して落ち込むこともありますよね。そんな日は、部屋の中をいつも以上に明るくして下さい。
晴れた日はできるだけ外出して太陽の光を浴び、空を見上げて青空を見ると、きっと気分も良くなります。

何もしないと悪い方へ悪い方へと行ってしまうので、「冬うつ」にならないように、もし気づかないうちになっていたとしても、少しでも出来ることをして、自分の心と体を守ってあげて下さい。