偽閉経療法|子宮筋腫と子宮内膜症の治療 私のケース

偽閉経療法よりり子宮内膜症

偽閉経療法

婦人科を受診し多発子宮筋腫両側卵巣嚢腫が分かり、造影剤MRIで卵巣嚢腫はチョコレート嚢腫と診断されました。(詳しくはこちら

チョコレート嚢胞は手術をして摘出するつもりでしたが、夫が白血病の治療中の為すぐには手術が出来ない事を話すと、医師に紹介された治療方法が偽閉経療法です。

【偽閉経療法】
子宮内膜症は女性ホルモンであるエストロゲンに反応して大きくなり、閉経後にエストロゲンが低くなると小さくなります。そのため薬を使って体を閉経している状態にするのが、偽閉経治療です。

子宮内膜症は月経のたびにゆっくり進行し、月経痛、下腹部痛、排便痛、性交痛などの痛みは鎮痛剤で和らぎますが、内膜症は改善されません。

その為、薬を使って月経を止めることで、症状を軽くすることができます。

偽閉経療法には『GnRHアゴニスト』を使用

『GnRHアゴニスト』
脳下垂体に働いて卵巣を刺激するホルモンの分泌を下げ卵巣の働きを抑える、ホルモン剤。

【効果】
卵巣の働きが抑えられると卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)が低下し、閉経したのと同じ状態になります。点鼻もしくは4週間ごとの注射での投与で排卵・月経が止まります。

治療中は月経が止まるので、月経に伴う症状はおさまり子宮内膜症も小さくなりますが、治療を中止すると元の状態に戻ってしまいます。

※子宮内膜症や子宮筋腫の治療薬として使用されます。

GnRHアゴニストの種類
・リュープリン1.88/4週間毎皮下注射
・リュープリン3.75/4週間毎皮下注射
・ゾラデックス1.8/4週間毎皮下注射
・スプレキュアMP1.8/4週間毎皮下注射
・スプレキュア/1日3回点鼻
・ナサニール/1日2回点鼻

副作用について

よく起こる副作用として、不正出血・更年期症状・骨粗しょう症 があります。

①不正出血
月経が完全に停止せずに少量の出血が続いたり、月経が停止するまで3カ月以上かかることがある。

②更年期症状
のぼせ、ほてり、頭痛、肩こり、いらいら感、不眠など、一般の更年期障害でみられる症状が出る可能性がある。副作用が酷い場合には症状を緩和するために漢方薬などを使用する。

③骨粗しょう症のリスク
骨密度の低下がおきるため、原則最長6カ月の投薬、あるいは休薬をして投薬を繰り返す。
骨密度の低下予防には、カルシウムの摂取と運動が有効。

GnRHアゴニストは長期間の投与は出来ませんが、子宮内膜症によるチョコレート嚢胞を小さくしたり、骨盤内の炎症を鎮静化する作用があるので、手術の成功率を上げるために一時的に使用したり、閉経に至るまでの一時的な避難として使われたりします。

 

参考 日本医科大学付属病院東大病院

子宮内膜症「チョコレート嚢胞」私の治療方法

私は多発性子宮筋腫と両側卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)で、チョコレート嚢胞の大きさが6.5㎝5㎝でそれほど大きく無くても、手術適用の大きさでした。

ただ、すぐに手術が出来ないので、薬での治療を選択しました。

まず初めに偽閉経療法の為、「リュープリン1.88」月経がはじまった日から5日以内に注射することになり、先日病院へ行ってきました。

朝、病院へ電話をして確認をすると、来てくださいとのことだったので病院へ行きましたが、この日は予約外になるのでかなり待つと覚悟していましたが、少し待っただけで呼ばれました。

診察室とは違う部屋に案内され、看護師さんから説明されたのは
・今日1回目の注射
・2回目は4週間後に注射
・3回目はそのまた4週間後に注射
と言う事でした。

注 1回目は必ず月経中に注射をします!

どこかでお腹に注射をすると読んだので、てっきりお腹にするものだと思っていたら、普通に腕に注射されて拍子抜け。痛みもそれほどなく、あっと言う間に終わりました。

私の治療予定は、リュープリン注射を3回した後に「ディナゲスト」を服用します。

初診の医師からは、ディナゲストだけの説明しかありませんでしたが、手術日の相談に行った時、別の医師に子宮内膜症の症状が結構あることを告げると

『ディナゲストは副作用として不正出血があるので、まず偽閉経療法の注射をしたほうが出血も少なくなるだろうし、腹痛などの症状も軽くなることが期待できる』と説明され、注射をしてから薬の服用になりました。

注射の効果

注射をしたのが月経3日目でしたが、その後の痛みはいつもよりマシなような気もします。
ただ、倦怠感があって、起きているのが辛いのは変わりがありませんでした。

※1回目の注射お会計は¥7480。

私はこのような治療方法になりましたが、人によって症状も個人差があるので治療方法も違ってくると思います。医師と相談してご自分が納得いく治療を選択してください。