点滴の針を入れっぱなしで動いても大丈夫なわけ

点滴の針病院 入院生活

点滴の針

今まで何度も入退院を繰り返している夫は、入院中に何度も点滴をしていました。

腕に入れた点滴の針はそのまま固定して、何日か使うんですね。その姿を見ていつも思っていたのが、「腕は痛くないの?」

針が入ったまま腕をまげたり動かしたり、お風呂に入っていたので、痛そうだし大丈夫なのか心配でした。

点滴のパックは終われば外しても針は入れたままで、上から透明なテープで固定し、20㎝ほど繋がっているカテーテル(管)はネットで押さえている状態です。

疑問に思ったまま数年、やっと謎が解けました!
(もっと早く聞けばよかった)

この写真は2本の針が入ってますが、普段は1本だけです。

看護師さんに聞いてみた

白血病の抗がん剤治療、1度目の入院の時、日が経つにつれ看護師さん達と世間話することも多くなり、点滴交換のときに聞いてみました。

「看護師さん、それって針が入っているのに、なんで動いても大丈夫なんですか?」
あぁ~この針やわらかいんですよ~知りませんでした?
「やわらかい針?」
そう、だって普通の針じゃ動いたら痛いし血だらけになりますよ~!
「ですよねー。だからなんで動いても平気なのか不思議だったんですよ」
じゃあ、丁度抜くから見ます?
「!!」

そう言って見せてくれた針は、看護師さんが指で触ると曲がるやわらかい「針」というか細いカテーテルでした。

これは、腕に刺すときには金属製の固い針にやわらかい外筒を付けたものを使い、血管に挿入後に金属の針を抜いて、やわらかい外筒だけを血管に残すものです。

だから腕を動かしても痛くなく、そのままにしていられるんですね。長年の疑問が解決してスッキリしました。

点滴の落ちが悪いと、腕に刺した針を看護師さんがぐりぐり動かすから、それを見た私は「そんなことして大丈夫なの?!」と心配してたんですよね。

このやわらかい針は、入院したときや長時間の点滴をするときに使われるもので、短時間で一度だけの場合は、金属製の針が使われるので動かないように言われます。

抗がん剤治療の夫は入院中、ほぼ毎日点滴がありました。

腕からの点滴ですが、この点滴も地味にストレスが溜まります。なぜなら、点滴の針はずっと入れっぱなしです。

やわらかい針なので動いても痛みは無いんですが、一度入れればずっと使えるわけではなく、針の入ったところが痛くなったり、詰まって点滴が入らなくなったりすると、針の差し替えが必要になります。

  • 点滴が詰まって入らなくなった
  • 痛みが酷い
  • 液が漏れる など

1週間ほど使えるときもあれば、一回の点滴で交換になるときもあります。

腕に点滴の針を刺すのは医師か看護師さんですが、人によって上手い下手があり、上手い人だとまったく痛くないそう。それが下手な人になると、痛いだけでなく1度で入らなくて何度もやり直すはめに。

なので、入院が長くなると、腕が見るからに痛々しくなります。

抗がん剤の副作用で食事が食べられなくなり、腕もかなり痩せ、薬の影響もあって血管も細くなるそうで「針を入れるのが難しくなる」と担当医も看護師さんも苦労していました。

まとめ

夫は現在退院して家にいるので、次の入院までに減った体重を元に戻すよう、頑張っています。

私のように、点滴の針がやわらかいことを知らない人は多いと思います。実際に点滴をしている夫も知りませんでしたし、特に説明されることもなかったので。

入院中、点滴の針が入ったままで心配な方は、大丈夫なので安心してください。心配な方は看護師さんに聞けば詳しく教えてくれるので、聞いてみてください。
点滴の針が痛いときは、我慢しないで看護師さんに伝えるようにして下さい。そのままにしておくと良くないですし、別の場所に入れ替えてくれます。
暖めると痛みが消える場合もあるので、入れ替えずにすむこともあります。看護師さんに伝えて一度お試しください。