2020年3月腹痛と嘔吐で病院へ行き「子宮筋腫」「卵巣嚢腫」がみつかりました。
聞いたことはあっても詳しくは知らなかった卵巣嚢腫、どんな病気なのか調べてみました。(子宮筋腫についてはこちら)
卵巣嚢腫とは
女性特有の病気で、卵巣にできた腫瘍
良性 約90%
悪性 約10%
「卵巣嚢腫の種類」
腫瘍の内容物により以下の様に分けられます
さらさらの液体が溜まった腫瘍で全卵巣腫瘍の15~25%
粘液が溜まった腫瘍で全卵巣腫瘍の5~30%
脂肪、髪の毛、歯などが溜まった腫瘍で全卵巣腫瘍の15~25%
子宮内膜症により卵巣内にチョコレートのような古い出血が貯まる
症状
卵巣は子宮の左右に1つずつあり、普通は2~3㎝の大きさです。
腫瘍が小さければ無症状のことも多いですが、腫瘍の破裂や、卵巣腫瘍の付け根部分がねじれる(卵巣腫瘍茎捻転)を起こすと激しい下腹部痛を感じます。
大きな腫瘍になれば20㎝以上と巨大になることもあり、そうなると
- 膀胱や直腸の圧迫による頻尿や便秘
- リンパ管の圧迫による下肢のむくみ
- 腹水があると妊婦さんのようにお腹が大きくなる
などの症状が出ますが、卵巣嚢腫があっても月経は順調なことも多いです。
診断
【内診】
卵巣の大きさ・形・癒着の有無などを診察
【経腟超音波検査】(エコー)
正確な大きさや内部の状態を検査
エコーの結果、腫瘍が嚢胞性(袋状)の場合多くは良性。
充実性部分(かたまり)と嚢胞性部分が混在している、または全体が充実性の場合は、悪性腫瘍や境界悪性腫瘍の疑いがあります。
【MRI検査】
エコーの結果、さらに詳しく調べる必要がある場合におこなう
- 子宮・膀胱・直腸などの他の臓器との関係
- 腫瘍内部の性状
- リンパ節の腫大の有無
治療方法
サイズが大きくなると手術が一般的。腫瘍だけを摘出しなるべく卵巣を温存します。
最近では、体への負担が軽い腹腔鏡下手術が多くなりましたが、腫瘍の大きさや性状により開腹手術になることもあります。
良性と悪性の中間的な性格を示すもので、組織診断で確定、手術で腫瘍を摘出。予後は悪性腫瘍に比べて良好で、多くは手術のみで完治可能。
手術で腫瘍を可能な限り摘出し、悪性腫瘍の種類と進行期によって抗がん剤投与の必要性や抗がん剤の種類が決まります。
卵巣悪性腫瘍は、抗がん剤がよく効くがんの一つとされています。
卵巣嚢腫と診断された私
腹痛の為、病院で検査をしたところCTで「子宮筋腫」がみつかりました。
検査をした病院では婦人科がなかったので、大きな病院への紹介状をもらうことになりましたが、MRI結果も必要だと言われ翌日MRI 検査をすることに。
MRI検査をし、その結果を持って翌日には大病院の婦人科へ行き、内診とエコーの後、MRIの結果を聞くと「多発子宮筋腫」「両側卵巣嚢腫」だと診断されました。
この卵巣嚢腫は6.5㎝と5㎝で、多くは良性らしいですが、エコー検査で一部心配なところがあるからと造影剤MRIが必要に。
MRIはかなり苦手で、もうやりたくないと思っていたのに、こんなにすぐに再検査することになるなんて・・・でも、しょうがないので翌日造影剤MRIを受けました。(その話はこちら)
造影剤MRIと内診の際にがん検診をしたので、その結果を先日聞いてきました。
結果
がん検診はクリア!
卵巣嚢腫はチョコレート嚢胞の疑い(悪性所見なし)
腫瘍の大きさは手術案件、腹腔鏡手術になるそうなので、私としては早く取ってしまいたいんですよね。ただ夫の事があるので、夫の入院中にできるようなら手術、無理ならお薬で経過観察することになりました。
来週、日程が合うか聞きに病院へ行くので、この後のことはまたブログに書いていきたいと思います。