腸炎 症状とその原因|緊急入院した夫

腸炎白血病・治療
夫は白血病と診断されてから、すぐに治療を開始したわけじゃないので、経過観察中にも様々な体調不良がありました。その中の一つ「腸炎」の話です。
(なぜ、すぐに治療をしなかったのか気になる方はこちら)
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腸炎

【腸炎】とは
小腸や大腸など腸に炎症が生じた状態。病状の進行具合や原因はさまざまで、複数の病気を包括的に指す疾患概念。

「急性腸炎」 
急性の経過で下痢、嘔吐、腹痛、発熱など。対症療法で原因不明のまま治ることも多い。約2週間以内に炎症が治まる。
「慢性腸炎」 
症状や経過がゆるやかなことが多いが、長期間の下痢や便通異常がみられ、原因不明の疾患や難治性疾患のものも少なくない。

【急性腸炎の原因】
日常的に起こるウイルスや細菌などの病原体に感染することによって引き起こされる。
ノロウィルス・ロタウィルス・アデノウイルス・カンピロバクター・O-157大腸菌 など。

嘔吐物や糞便中に含まれる病原体により経口感染をする場合や、病原体に汚染された食べ物を摂取して食中毒として腸炎を発症することもあります。

抗菌薬・抗がん剤など薬の影響により生じることや、アレルギー・寒冷刺激・食事の過食・アルコール摂取 などが原因になることも。

【症状】
下痢・腹痛・吐き気・嘔吐・血便・発熱

【検査】
必ず検査が必要なわけではなく、経過によって必要な場合には便からウイルスを特定する検査や、細菌を特定する培養検査をすることがあります。

【治療】
吐き気止めや下痢止め、整腸剤の服薬。脱水症状が強い場合には点滴など。
腸炎の原因や治療方法はさまざまなので、状態によって変わります。

参考 Medical Note

血液内科受診

白血病と診断されてから、血液内科の外来で貧血が酷いときに、輸血をする対症療法をしていました。

そんなある日、夫の腹痛が始まったのです。

最初はそれほど酷くなく、何となくお腹の調子が悪いだけだったのが、徐々に痛みが酷くなり市販の整腸剤を買って飲んだけれど効果なし。血液内科の予約があったので、主治医に相談すると別の整腸剤を処方してくれました。

しかしその薬を飲んでも良くならず、ますます痛みは酷くなり、食事もほとんど食べられない状態に。このときすぐに病院へ行くべきだったんでしょうが、週一回の主治医のいる曜日まで我慢して、病院へ行ったのです。

結果 「即、入院!!」

血液検査はCRP(炎症反応)がかなり高く、ヘモグロビンの数値がかなり低い状態でした。

食事もできない状態だったので、入院して絶食、栄養剤・抗生剤の点滴、それに輸血をすることになりました。

まさかその日に入院になると思っていなかったから何も用意してなく、夫が部屋に案内されるとすぐ私は荷物を取りに家に戻り、急いで病院へ向かいました。

夫の入院はこれまでにも何度かあったので、必要な物は大体わかっていたけれど、もしこれが初めての入院だったら大変だったと思います。

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腸炎で入院

入院中は絶食。これはもう食欲なんて全くない状態だったので、特に辛いとも思わなかった夫ですが、腹痛がなかなか治まらず、血液検査のたびにCRPが上がっていき体調も悪化。

入院して毎日点滴し、薬を飲んでいるのに一向に良くならず、ますます悪くなることにイライラが募る日々でした。

担当医とは何度も話をし、薬を変え10日ほどしてようやく落ち着いてきた夫です。血液検査の数値が落ち着き、食事の許可が下り食事が食べられるか、食べても大丈夫なのかを確認したら退院になりました。

この時の入院期間15日間。

まさかただの腸炎で、2週間もの入院になるとは・・・

担当医と話をすると、やっぱり白血病で免疫力が下がっていることや、ヘモグロビンが低く貧血状態であることなどで、「普通の人よりも治るのに時間がかかる」とのことでした。

わかっていたはずが・・・

わかっていたつもりでしたが、改めて夫は普通の身体じゃないことを痛感した出来事でした。でも、腹痛の事は主治医にも相談したし、薬ももらっていたから主治医のいない日に病院へ行くのもどうかと思ってしまったんですよね。

かといって近くの病院へ行っても「白血病患者」だと結局大きな病院に行くことををすすめられるので・・・

これが2019年3月の話です。しかし、また同じ過ちを繰り返す夫と私。