私は「骨髄ドナー登録」をするかしないか迷いました。
白血病と言えば骨髄移植と言われるほど、白血病の治療として有名な骨髄移植。
夫が白血病と診断されてはじめて知ったけれど、全ての患者さんが骨髄移植をするわけではないんですね。それでも、毎年2000人もの方が骨髄移植を必要とされています。
骨髄移植にはタイプの合う血縁者からの提供、もしくはドナー登録された方の中で適合した方からの骨髄提供が必要です。
骨髄ドナー登録について簡単に説明します。
ドナー登録
ドナー登録は誰でも出来るものではありません。
体重 男性45㎏|女性40㎏ 以上
年齢18歳以上~54歳の健康な方
*骨髄提供できる年齢は20歳~54歳
55歳の誕生日で登録取り消しになります。
【ドナー登録できない方】
- 病気療養中または服薬中の方
特に気管支ぜんそく、肝臓病、腎臓病、糖尿病など、慢性疾患の方 - 以下の病歴がある方
悪性腫瘍(がん)、膠原病(慢性関節リウマチなど)、自己免疫疾患、先天性心疾患、心筋梗塞、狭心症、脳卒中 - 悪性高熱症の場合は、本人またはご家族に病歴がある方
- 最高血圧が151以上または89以下の方、最低血圧が101以上の方
- 輸血を受けたことがある方、貧血の方、血液の病気の方
- ウイルス性肝炎、エイズ、梅毒、マラリアなどの感染症の病気の方
- 食事や薬で呼吸困難や高度の発疹などの既往がある方
- 過度の肥満の方(体重kg÷身長m÷身長mが30以上の方)
「骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容」を十分に理解していることも大切な条件です。
ドナー登録には2mlの採血が必要になります。
【登録場所】
- 献血ルーム
- 血液センター
- 一部の献血バス
- 保健所
後日、ドナー登録確認書が送られてきて登録完了です。
参照 JMDA 日本骨髄バンク
登録後の注意点
- 適合通知はいつ届くかわかりません。
届いたらすぐに返信または電話をしてください。 - 住所が変わったら必ず連絡を!
適合しても連絡がとれなくなります。 - 実際の骨髄提供まで8回前後、医療施設に行く必要があります。
- 提供には家族の同意が必要です。
独身の方はご両親、既婚者の方は配偶者。
ドナーバンクを介して骨髄提供した方にドナー助成金(奨励金)を交付する制度。
(自治体によって異なります)
骨髄提供の為の検査・入院費などはかかりません
ただ、ドナー登録手続きのための交通費は自己負担になります。
ドナー登録をしてから、適合通知が送られてきても最終同意までは断ることができます。
命にかかわることなのでよく考える様にお願いします。
実際の骨髄提供は、適合通知が送られてきてから3カ月~5カ月後になり、3泊4日ほどの入院が必要になります。
詳しくは JMDP日本骨髄バンクをご覧ください。
私がドナー登録を悩むわけ
夫は白血病と診断されてから、治療に入るまで時間がありましたが、貧血が酷いときは輸血を何度も受けていました。
輸血を必要としている方が多いことを知って、それまで献血のことをまったく考えていなかった私ですが、献血に行くようになりました。というより、血液を貰っているから血液を返そうと思ったのが正直なところです。
夫が白血病だと診断されたこともあって、私も骨髄ドナーに登録しようと思ったけれど、少し調べるとドナーになるにもけっこう大変そうです。
適合してすぐに提供するわけじゃなく、事前に何度か病院へ行ったり提供時には入院が必要だと知りました。
登録しても適合通知が来ることは少ないらしいけれど、もし適合したとき、夫の状態が悪ければ断ることになると思います。でも、適合したら断ることはしたくない・・・
いろいろ考え、今はドナー登録するべきじゃないとの結論になりました。
夫は白血病で移植が必要になる可能性は高いです。
患者側の家族としては、ドナー適合者が見つかり移植できるように願うのに、自分はドナー登録していないのは申し訳ないと思います。なので、夫の治療が終わったときに、健康な体であればドナー登録したいと思っています。
こちらは実際に骨髄提供された木下ほうかさんの本です。
ドナー登録、適合通知が来てから、実際に骨髄提供されるまで分かり易く書かれています。ドナー登録しようか迷っている方やドナー登録ってなに?って方にもおすすめの一冊です。