転倒による危険|原因と対策

転倒原因白血病・治療

夫は入院中にはじめて転倒してから、今まで何度か転倒を繰り返しています。幸い大きなケガはありませんでしたが、転倒はかなり危険なものです。

転倒は高齢者の方だけではなく、普段元気な方や転倒をするなんて考えられない方にも、起こる可能性があります。

転倒について原因と対策を少し紹介します。

転倒

【転倒の原因】
運動機能の低下・病気による症状・薬の影響 などから思いもかけない転倒・転落事故が起こることがあります。

※入院生活では脚が思った以上に衰えるので、長期入院をされた方は注意が必要です。

転倒にもさまざまなケースがあります。

  • 立ち上がりの際
  • 歩行中につまずく
  • ベッドや椅子へ移乗の際
  • トイレや浴室
  • 車椅子介助中の転落
【転倒場所】
居間・トイレ・ベッド周辺が多い
・立ち上がろうとしたとき
・腰をかけようとしたとき
・歩き出すなどの動作をしたとき
このような動作が転倒につながります。

夫も入院中に、ベッドに上がろうとしたときや、お風呂で立ち上がったときに転倒しています。看護師さんに聞きましたが、やはり入浴中の転倒は多い」そうです。

すべての転倒を防ぐことは難しいですが、予防をすることが大きな怪我を防ぐためには大切です。

バランスを崩す、ふらつく、つまずくことが転倒に繋がるので転倒防止には

・立ち上がるときや座るときは、ベッドの冊や椅子の背などにつかまる
・トイレやお風呂に手すりを付け、しっかり持つようにする
・階段は必ず手すりを持つ
・人の手を借りる
・頭のケガを防ぐために帽子をかぶる
・床に物を置かない、つまずきそうな物を排除する
・歩きやすいシューズを履く
・歩行状態に合わせ 杖、歩行器、車椅子を使用する

これらのことを心がけて、少しでも転倒を防いでください。

病院では転倒防止の為、医師の指示により1人で歩くことを禁止されると、トイレに行くのも看護師さんの付き添いが必要になります。また入浴の介助が必要になったり、介助までいかなくても入浴中の声掛けをされることになります。(夫の経験談)

転倒したときの注意点

ケガの確認をしてください!

よくあるケガ
擦り傷・打ち身・捻挫(関節のねじれ)
脱臼(関節のはずれ)・骨折・頭蓋内出血 など
頭を打つ
意識障害(反応がない、ボーっとしている)、頭痛、吐き気、めまい、手足の痺れ、麻痺が起きたときは脳への強い衝撃を意味します。必ず医師の診察を受けてください。
初めに症状がなくても、転倒後48時間は注意が必要です。
また軽い打撲でも数週間から数か月後に、頭蓋内血種(慢性硬膜血種)が起きることがあります。
出血
手足や肩の場合は、水道水で傷を洗い圧迫して止血する。腫れを防ぐために患部を冷やし、できるだけ高い位置に保ってください。
骨折や脱臼
患部を動かさないで、すぐに整形外科を受診してください。
・関節を動かせない、動かすと痛みが増す
・腫れや変形が強い
・背中や胸、腰の強い痛みが続く
注意!
頭や顔面を打ち意識障害がないのに手足の麻痺がおきたときは、頚椎(首の骨)の損傷が疑われるので首を動かさないように固定して病院へ搬送します。

【転倒した時に骨折しやすい部位】

  •   肘をついたときや肩を打った場合
  • 手首 手をついた場合
  • 肋骨  胸を打った場合
  • 背骨(脊椎、特に腰椎圧迫骨折) 腰や背中を打つ又はしりもちをついた
  • 腿の付け根(大腿骨頸部) 腰や股関節部の打撲
転倒した直後は症状がなくても、後から痛みが出ることがよくあります。少しでも異常を感じたら早めに医師の診察を受けてください。

使用している薬によってふらつきが出るものがあるので、新たに薬を使う場合には副作用にふらつきがないか確認してください。

貧血や立ちくらみが原因の転倒もよくあります。
急に立ち上がると血圧が急激に下がり「立ちくらみ」「めまい」を起こします。

【起立性低血圧】
立っている時に血圧が下がり、貧血の様に目の前が暗くなり気を失ったりしてしまう症状。

夫の転倒

初めての転倒は入院中でした。
これは入院生活が長くなり体重も落ち、脚が細くなってしまったので、筋力の低下が大きな原因だったと思います。

けがはありませんでしたが、入浴中の転倒だったことから、入浴介助が必要になり私が毎回付き添うようになりました。(特に何もせずただ見守っていただけですが)

夜中に転倒
初めて眠剤を飲んだとき、夜中にトイレに行った後ベッドに戻ろうとして転倒。

この時はしりもちをつき、尾てい骨を強打したのでレントゲンを撮ってもらいましたが、骨に異常はありませんでした。でも、1カ月以上痛みが続きつらそうでした。

ベッド周辺で転倒が多いと言われているように、夫も何度か転倒していますが、自分ではなぜ転倒したのか分からないと言っています。

筋力や体力の低下が原因のことが多いですが、一度は薬の影響で転倒しています。

新しく飲み始めた薬の量を増やしたことから、明らかにふらつくようになり、転倒。すぐにこの薬は止めましたが、体から薬が消えるのに1日かかったので、その間ふらふらしていた夫です。

薬によってふらつき転倒することもよくあることなので、初めて飲む薬には注意が必要です。夫が飲んだ薬はタリージェですが、誰にでも同じ様に副作用が出るわけではありませんし、夫には合わなかったんだと思います。

病気や治療によって「血小板」が少なくなっていると、出血しやすくまた止まりにくくなっているので、特に注意が必要です。

看護師さんによると、本当に転倒は多くてケガをされる方も少なくないそうです。

自宅療養中も、家の中や外で何度か転倒をしていますし、なぜこんなところで?と思うような場所での転倒もあります。

今まで擦り傷ですんでいるのは運が良かっただけで、いつ大ケガにつながるかわかりません。

普段まったく歩行に問題がない方でも、入院すると体力や筋力の低下で転倒する事があります。自分は大丈夫だと過信しないで、余計なケガをせずに治療に専念できるよう、転倒には注意して下さい。


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