悪寒・悪寒戦慄について症状や注意点

白血病・治療

悪寒(おかん)・悪寒戦慄(おかんせんりつ)

【悪寒】
熱が上がる前に体がゾクゾクしたり震えたり寒気がすること。

【悪寒戦慄】
特に強い寒気を感じガタガタと体が震えて、止めようと思っても止まらない症状

風邪でここまでの症状が出ることはまれで、細菌感染している可能性があります。悪寒の後には38℃以上の高熱が続くことが多くあります。

悪寒をともなう症状・疾患

  • 風邪
  • インフルエンザ
  • 食中毒
  • 腎盂腎炎(じんうじんえん)
  • 胆嚢炎(たんのうえん)
  • 虫垂炎(ちゅうすいえん) など

【インフルエンザ】
インフルエンザなどウイルスや細菌の感染で悪寒をともなう高熱が出る。

【感染症以外の疾患による悪寒】
やけどや放射線などの刺激、薬物の科学的刺激により悪寒をともなう高熱がでることがあります。

また、悪性腫瘍や膠原病でもおこることもありますが、インフルエンザなどの感染症のように突然起こることは少ないです。

【緊急を要する悪寒をともなう疾患】
肺炎や腎盂腎炎、胆嚢炎、虫垂炎(盲腸)
によって悪寒をともなう高熱を起こすことがあります。多くはお腹や背中、腰に激しい痛みや、呼吸が苦しくなるなどの症状をともないます。

対処法

悪寒を感じているときは熱が上がることが予想されるので厚着をしたり、部屋を暖めたり、温かい飲み物で体を温め、安静にすることが大切です。

寒気を感じている間は熱が上がり続けるので体温が高くても暖めるようにしてください。

体温が上がりきるまで悪寒や震えが続くことが多いです。

悪寒が治まってから体を冷やします。
アイスノンや氷枕で頭、首、わきの下、などを冷やす。

悪寒の原因はさまざまなので、長引いたり高熱が出た場合は病院で診察を受けるようにしてください。

激しい頭痛や意識障害、呼吸困難、全身痙攣などの症状がある場合はすぐに病院へ行くか、救急車を呼ぶ判断も必要です。

夫の悪寒戦慄

入院中で、抗がん剤後の免疫力の下がっているときに発症しました。

それまでベッドに座って普通に話していたのに『寒い』と言い急にガタガタと震え始めたのです。すぐにベッドに横になり電気毛布にくるまり、強にして暖めても寒い寒いと震えていました。

今までも発熱は何度もあり、39℃まで上がることはありましたが、ガタガタと震える症状は初めてだったので、すぐにナースコールを押し看護師さんに来てもらいました。

体温を測ろうとすると「体温計が冷たすぎて無理!」と言うので、なかなか体温が測れず、どうにか測ると最初は37℃台だったのが、あっという間に39℃後半に。

血圧を測ろうとすると「圧迫されるのが痛くてすぎて無理!!」と、血圧もなかなか測れませんでした。

何度もやり直してようやく測定できましたが、なんと200越え!!

看護師さんが、すぐ医師を呼びに行ってくれました。

当直の医師が来て「何かの菌に感染したのかもしれないから採血して検査します。」と2か所から採血されました。

結果は休み明けにと言われたけど、結局聞いていないので、悪い菌はでなかったんでしょうか?

解熱剤を飲み、震えが始まって2時間くらいでようやく落ち着いた夫です。

その後も、ガタガタ震えて高熱がでる悪寒戦慄を何度か繰り返し、40℃を超えることもあったので、体力、精神的にも辛い日々でした。

朝目覚めると片眼の一部が見えなくなる『眼底出血』を起こしたのもこのときで、血小板が少なく出血しやすかったこともあり、血圧が上がったときに出血したんじゃないかと思われます。
血圧が高い方・血小板が少ない方・持病のある方が「悪寒戦慄」を起こすと注意が必要です。

多少の熱では解熱剤を飲む必要はないですが、38℃を超えると他の重篤な症状が出る可能性があるので、解熱剤を服用したほうが安心です。

夫も38℃を目安に薬を飲むようになってから、高熱が出ることはなくなりましした。

悪寒」や「悪寒戦慄」が起こると発熱することを念頭に、症状が現れたら安静にして、他に気になる症状が現れた場合は必ず病院に行くようにしてください。

急な発熱に備えてアイスノンや氷枕があると安心です。