私が夫の闘病を支えられた訳

9/18白血病ブログ

9月18日

今日は夫と私の17回目の結婚記念日です。

8月の入院中何度も

「結婚記念日にはお祝いしようね」

「記念日までに良くなって家に帰ろう!」

「結婚記念日は何が食べたい?」

そんな言葉を私は繰り返し言っていました。

今日、一人で記念日を迎えたことは
本当に寂しく残念です。

でも、夫に華やかなお花をお供えして
記念日をお祝いしました。

結婚記念日は9月18日ですが
選んでこの日にしたわけではありません。

夫の住むアメリカに行き
3か月一緒に生活をして
すぐに結婚という話になり
ビザのない私は90日を前に日本へ帰り
夫が後から日本へ来て婚姻届けを提出。

日本に帰ってきてたまたまこの日に
婚姻届けを提出しただけですが
やっぱり特別な日になりますね。

夫婦になり二人でアメリカに戻った
約4年間は夢のような時間でした。

毎日のようにいろんな方と会い
一緒に食事をし、カジノで遊んだり
大自然の中に出かけたり
たわいのない話で大笑いした
今思い返しても素晴らしい時間でした。

この時知りあった何人かの方には
夫の体調が悪くなったときに
連絡をもらい励ましてもらいました。

夫は懐かしさと嬉しさで
涙を流して喜んでいたこと
私はこれからも忘れないでしょう。

この4年間があるから
夫は病気になって闘病生活が大変でも
頑張れたと思うし
私も夫のそばで支えることができました。

治療は想像以上に大変でした。
お互いにギスギスしたこともあります。

でも、私達には共に過ごした
素晴らしい時間があったので
2人で乗り越えられたと思っています。

夫が入院中、毎日病院へ通えたのも
何も出来なくなった夫のお世話をできたのも
2人で過ごした時間が
良い時間だったからです。

夫は昔から何度も

「結婚して良かった」

「おかぁちゃんと一緒に居るのが一番」

そう言ってくれていました。

日本の男性でそんな言葉を言ってくれる人は
少ないんじゃないでしょうか。

言葉にしてもらうと嬉しいし
私も感謝し夫の為にできることを
しようと思えます。

闘病は患者本人が一番つらいです。

でも、家族も違ったつらさがあります。

体調の悪さ、ストレスや不安から
不機嫌になったり口が悪くなったり
することもあります。

そんな時は

「どんな時間を一緒に過ごしてきたか」

で許すことが出来るのだと思います。

もし、夫との仲があまり良くなく
自分の事を一番に考えていたら
通院に毎回付き添わなかっただろうし
入院中毎日病院へ行き
面会時間いっぱいまで一緒にいることも
しなかったかもしれません。

病気になった時に

「夫婦だから看病してくれて当たり前」

「当然尽くしてくれるはず」

そう思うのは間違いです。

大変な時にこそ

「今までどれだけ相手を大切にしてきたか」

が問われることになります。

いろいろ後悔はありますが
私が夫に最期まで尽くせたのは
夫が私を大切にしてくれたからです。

どうぞ、奥様、旦那様に
普段から愛情表現と感謝の言葉を
言ってあげて下さい。

言葉にしないと気持ちはわかりません。

それができないのであれば
何かあった時、
自分の望むようにしてもらえなくても
文句は言わないでくださいね。