救急車を呼ぶと無料の日本と有料のアメリカ

救急車ライフブログ

アメリカでは有料の救急車

日本では救急車を呼んでも当然「無料」ですよね。

それが普通だと思っていましたが、「有料」な国もあります。そのひとつがアメリカです。

アメリカで救急車を呼ぶのは「911」
救急車= ambulance アンビュランス

以前、夫は25年ほど住んでいて、私も数年だけアメリカに居ました。そのときに聞いてビックリしたのが、救急車が有料だってことでした。

しかも高額です!

都市によって金額が変わり、約300~500ドルの料金がかかります。でもこれだけじゃなくて、救急車内で受ける応急手当にも医療費が発生します。もちろん病院での治療費もかかります。

病院へ運ばれると、診察台、検査代、薬品代などそれぞれ請求されるので、保険に入っていても日本よりもかなり高額になります。

アメリカの保険は日本とシステムが違うので、入っている保険によって使える病院が決まっていたり、治療のカバーできる範囲が違ったり、自己負担額が変わります。

保険料は300~1000ドル以上。カバーされる検査や治療も保険によっていろいろで、高い保険を払っていれば安心と言うわけではないそうです。

特にERの診察を受けると診察料が高めなので、もし手術や入院をしたら医療費が数百万単位の金額になることもあると聞くと、病院へ行くのが怖くなりますよね・・・

「アメリカの自己破産の60%は医療費が原因」

と言われるほど医療費が高いと聞いていたので、私はアメリカにいるとき、体調が悪くても病院に行くことは一度もありませんでした。じっさいにアメリカ人も病気になっても簡単には病院には行かないそうです。

それでも、ケガや病気で病院へ行く必要もあるかもしれないし、もしアメリカに滞在するのなら必ず保険に入って下さい。

これは旅行でもそうです。海外旅行保険に入らずに行く人もいるけど、何かあった時とんでもない金額を請求されることになるので、「けがとか病気はしたことないから大丈夫」だと思わずに入ることをおすすめします。

日本での治療費と同じ様に考えていると、後で後悔することになります。

アメリカは、医療費が高くて救急車も有料だとわかってもらえたと思いますが、次に日本で救急車を呼んだ経験を紹介します。

救急車を呼んでも無料の日本

先日、初めて救急車で病院へ運ばれました。

軽い症状で救急車を呼び、タクシー代わりに使う人がいることが問題にもなっているので凄く迷っいましたが、今回は痛みが酷かったので、夫に電話してもらいました。

【救急車を呼んだ理由】
・耐えられない腹痛
・数回の嘔吐

家から電話をすると、すぐに救急車がきてくれました。

隊員は3人で家の中に入ってきて、夫に現状を聞き、患者の名前や年齢今までの病歴など書類に記入するように渡されます。

腹痛でうずくまっている私の血圧、体温を測り、指には酸素計を付けながら

「OOさん、どこが痛いですか?」
「痛くなる前に何をしてました?」
「生ものは食べました?」

など、聞かれました。

自分で歩けるか聞かれたので、立ち上がってみると前屈みならどうにか歩けたので、ゆっくりと外に用意されたストレッチャーまで歩きました。

ストレッチャーに寝ようとしたけど、痛みで体を伸ばせないでいると、背もたれを立ててくれたので、結局その体勢で病院まで行くことに。

救急車の中では痛む所を確認して触診(このときもいつくか質問されたけど、よく覚えていないです)。他の隊員が受け入れ先の病院を探して、近くの病院へ運んでくれました。

◇【救急車に乗った感想】
・ストレッチャーはかなりゆれます
・救急車もかなりゆれます
・救急車の中は見る余裕はナシ

とにかく、揺れと衝撃がお腹にひびいて痛かったことしか覚えてないです。

じつは隊員の方が何人だったのも覚えてなく、顔もまったく覚えてないです。なので、次に会うことがあってもお礼が言えずに申し訳ないです。

腹痛で救急車を呼ぶことに抵抗がありましたが、その後病院で検査をして異常が見つかったので、呼んでよかったと思います。

今回、病院での検査や治療費はかかったけれど、救急車代はもちろん請求されません。病院での支払いだってアメリカなら何倍も請求されたと思います。

そう考えると、どちらも良い面悪い面があるでしょうが、医療に関しては日本の制度が優れていると思います。

安心して救急車を呼ぶことも、病院へ行くこともできる日本に帰ってきて良かったと、つくづく思った一件でした。