膀胱癌発覚から始まった俺の闘病生活

夫 ライフ

夫が書く闘病記。

長い闘いの始まりのストーリー。まさかこんなに何年も続くなんて、本当に思いもしませんでした。当時の事を思い出しながら書いていますが、医療は進歩しているので、今は治療方法も違うかと思います。それでも、何か参考になることがあれば幸いです。

癌発覚

2010年6月25日、この日から俺の長い闘病生活がはじまりました。

自宅でトイレに行ったら

真っ赤な尿が!!!

もうびっくりして、ネットで調べると良くない事ばかり書いてある・・・不安になりながらも、すぐに近くのクリニックに行きエコー検査。

言われた言葉は 「膀胱癌」

「癌」と聞いて、もしかしたらと思っていたけどやっぱりショックでしたね・・・
家まで帰る道はおかあちゃん(妻)の手を握りしめながら歩いていたけど、頭は真っ白でした。

それにしても、あんなに簡単に癌だと告げるんですね~ショックだったけど、1度の検査ですぐに見つかったのは良かったです。中には膀胱炎だと言われ、癌の発覚が遅れる方もあるそうなので、その点は感謝していますね。

膀胱癌治療

膀胱癌と診断され、紹介された病院が日赤でした。

7月2日に病院へ行き、入院して本格的検査が始まり結果は「悪性の膀胱癌で進行中」でした。

膀胱を取る手術か、膀胱温存手術をしている病院へ行くかと担当医に言われたのです。この時51歳、勿論膀胱を取るなんて嫌だったので、A病院を紹介して貰う事にしました。

8月24日、初めてA病院へ。こっちでもいろいろ検査をした結果、5日間の予定で入院、手術をすることに。

手術

経尿道的膀胱腫瘍切除術

これは開腹手術ではなく、内視鏡での手術。

尿道から細い管を入れての手術だから、身体へのダメージは少なくてすむんだよね。ただ、病巣を切除の後、止血が上手くできていなかったから、術後には尿道カテーテルから真っ赤な血と尿が溜まっていく尿パック!

こんなに血がでて大丈夫なのか心配してたら、案の定「再手術」だって・・・

その日のうちに2回も手術するなんて思わなかったよ~
本当に勘弁してほしいよね(怒)

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放射線治療

その後、10月に放射線治療の説明を受け、週5回6週間の照射を受けることになったんです。

平日に毎日病院へ通い放射線を受けることになるけど、幸い家からそう遠くない病院だったことと、何より家から職場までの途中に病院があったんです。

だから、病院と職場に相談して、放射線治療の予約を午後イチにしてもらい、仕事のお昼休みに病院へ通う許可をもらいました。

普通だったら、仕事に行きながら毎日通うのなんてなかなか出来ないと思うんだよね。それが俺は仕事も休むことなく治療も受けられて、その点はラッキーだったよね。

抗がん剤

11月、脚の動脈から抗がん剤を注入。

まず、手術室で脚の付け根にある動脈からカテーテルを入れます。カテーテルが入ったのを確認したら一旦病棟にベッドで寝たまま運ばれ、点滴で抗がん剤を注入!

この時入れた抗がん剤は、濃い抗がん剤で1度だけの投与になると、説明されたな。抗がん剤を入れ終わったら、カテーテルを抜いてくれた。

この抜いた後の止血に、重しをして仰向けのまま動いちゃいけないんだけど、これが辛いんだ~どれくらいか忘れたけど、腰が痛くて大変だったのを覚えてるね。

付き添ってたおかあちゃんが笑ってるから、どうしたのかと思ったら「トイレで力んだ時にそこからぴゅ~~って血が噴き出すのを想像して・・・プッ(笑)

・・・なんて奴。

翌年2月、再度検査をし、3月に5日程入院してまた切除の手術。取り切れてなかったんでしょうね。

2011年6月に再検査したら今度は再発・・・
また8月に5日間入院して再再手術したのです。

手術と放射線以外にも「BCG膀胱内注入療法」とかってのをやってます。

これはBCG(ウシ型弱毒結核菌)液を膀胱に入れて、しばらくしてからトイレで排出するもの。1度だけじゃなくって、週に一度8回の予定だった。最初は特に副作用もなくて大丈夫だったんだけど、何度目かから痛みが酷くなって結局8回は出来なかった・・・

その後

それから、3か月に一度の外来で経過観察が始まりました。

膀胱癌の抗がん剤では「右脚の痺れ」が後遺症として残っちゃって、未だに治らず痺れたままです。たぶんもう消えることは無いんでしょうね・・・

最初の放射線治療、そして抗がん剤治療ともに白血球が減るとの説明を受けましたが、そのうち戻るっていうのが担当医の見識でした。でも、ゆっくりと減り続ける白血球。

そして2014年3月、外来で病院に行ったら主治医が変わっていたのです。

その若い医師がかなり雰囲気の悪い生意気な奴(失礼)だったので、その日から泌尿器科の外来には行かなくなりました。

でも、血液内科への紹介を受けていたので2014年4月初めて血液内科を受診
このときから血液内科には定期的に通って血液検査をしていました。

2018年9月急性骨髄性白血病と診断。

2020年1月、新たな人生を送る為治療中です!



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