お尻に床ずれ
何日か前に、「お尻の皮が少しむけちゃって」と看護師さんに言われたので、着替えるときに引っかいた傷かと思っていたら『褥瘡』いわゆる床ずれでした。
寝たきりの状態などで発症する、皮膚の血流が悪くなって生じた、赤みやただれ。
重症化すると潰瘍や細菌感染を生じることもある。
尿道カテーテルを入れているため、毎日洗浄してもらってますが、お尻の皮が2か所むけていることに、看護師さんが気づきました。
今日初めて私も見ましたが、まだ小さいけれど、確かに丸く皮がむけて赤くなっていました。床ずれって『寝たきりの高齢者がなるもの』だと思っていましたが、年齢ではないんですね。
床ずれ
同じ体勢で寝たままだと、圧力が同じ場所にかかるので、血流が悪くなります。
血流が悪くなると、皮膚に十分な栄養や酸素がいかなくなり、床ずれの症状がでます。
【床ずれができやすい部位】
寝ているときに圧迫がかかりやすい、骨の出っ張りがある部位。
お尻、かかと、肘など
床ずれの症状
【軽症】
丸く赤くなる、皮がむける、血豆、水ぶくれ
皮膚の再生に必要な細胞はまだあるので、短期間での治癒が期待できます。
【重症】
皮下組織や筋肉にも広がり、皮膚の表面が大きく壊死した組織で覆われ、黒く乾燥します。
治療は壊死した組織を取り除き、経過をみるため治癒には時間がかかります。
清潔にして、必要ならガーゼや医療用テープで保護し、初期のうちに治るようにすることが大事です。
床ずれの治療
- 同じところに圧がかからないように、体位変換する。
- 圧迫を軽減するマットレスやクッションを使う。
- 栄養状態が悪いと床ずれの直りが悪くなるので、栄養状態を改善する。
夫の床ずれ
床ずれになってしまったのは、お尻の割れ目の上の方です。
これって、一番床ずれになりやすいんじゃないでしょうか。
床ずれのことは知っていたのに、まだ夫は大丈夫だと思っていたのは甘かったです。
もう少し横向きになったり、座るようにしてもらえば良かったんですが、体調が悪くてできなかったので、床ずれになってしまったようです。
今のところは初期で、1cmくらいに丸く皮がむけて赤くなっていました。
もう一つはもっと小さなものです。
床ずれを見つけてからは、洗浄のたびにお薬「アズノール」を塗ってもらっています。
それでもなってしまう床ずれ。
今できることは、体位変換は難しいので、お尻の下に手を差し込んで、少し持ち上げて圧を逃したり、少し体の位置をずらすことくらいです。
後は栄養を摂ることですが、これも今の夫には難しくて・・・
でも、これ以上悪化することなく、治るようにしたいと思います。
床ずれにならないために
床ずれは、出来てしまうと治るのに時間がかかるので、予防が大事です。
夫のように体調が悪いときや、術後など体を動かせない場合もありますよね。
長期間になる場合は特に、床ずれの事を頭に置いて、痛みや違和感があれば看護師さんに伝え、確認してもらって下さい。
ご家族の場合は、クッションなどを使って『同じところに圧がかからないようにする』などできるだけ予防してあげて下さい。