フォトフレームに笑顔の写真を

フォトフレーム白血病ブログ

何かする事が必要

夫が逝ってからしばらくは、様々な手続きのため出かけることも多く、それなりに忙しくしていました。でも、それも終わると何もすることがなくなります。

夫と2人の生活、夫の看病や毎日の病院通いがなくなり、何をしたらいいのかも分からなくなってしまいました。ただ夫を想って泣き、自分でもこれではダメだと思うほど精神的に落ち込みました。

このころブログも書いていましたが、それ以外に何かしないといけないと思い、選んだのがレザークラフトでした。

夫の写真を入れるフォトフレームを作ろうと思ったのです。

出かけるときにカバンに入れていると夫が一緒にいてくれる気になるし、外で知人に会った時にも見てもらえるよう、開けると左右に写真が入り、そのまま飾ることも出来るフォトフレームです。

フォトフレーム

早速手持ちの革で作り始めました。制作している間も頭から夫の事が離れなくても、手を動かしていると少し気が紛れつらさが和らぎます。

レザークラフトは久しぶりで、出来上がったフォトフレームは上手くできなかったので、もう一つ作りました。これも結局納得できなくて、何が違うのが考えると革の色が合わなかったんです。

二つとも茶系の革で夫の写真が暗く見えます。なので、今度は淡いピンク色の革を選んでもう一度作りました。出来上がったフォトフレームに写真を入れると、明るくなり心なしか写真の夫も喜んでいるように見えます。

結局3つのフォトフレームを作り、それぞれに夫の写真を入れて飾っています。

夫の遺影は、私がパソコンに保存された写真から選んで加工しプリントした写真です。これが本当に良い笑顔で、見るたびに私も少し笑顔になれます。
プリントするために良い写真がないかと探しましたが、あの遺影にした笑顔以上の良い写真はありませんでした。

亡くなった日の翌日、時間のない中選んだ写真でしたが、あのとき見つけられて良かった。

写真の加工の仕方もよくわからないながらも、上手く切り取りプリント出来たし、たまたまその用紙があったことにも救われました。

元は夫と義母が2人並んだ写真です。同じ時の写真が何枚かあるけれど、他は笑っていないのにあの写真だけ本当に良い笑顔でした。写真を写したのは私なので、私に向けて笑ってくれていることが嬉しいです。

夫の笑顔を見ることで私は少し癒されます。まだ今は入院中の姿を思い出してしまいますが、笑っている姿を思い出す方が夫も喜ぶでしょう。

笑顔の夫の写真を飾り、私も笑顔を返したいと思っています。