ベトナムコーヒーから始まった二人の生活

コーヒー白血病ブログ

ベトナムコーヒー

夫と一緒に暮らし始めたのは日本ではなく、アメリカでした。

夫がもともと住んでいた部屋で、2人の生活が始まりましたが、そのときから1日に何杯もコーヒーを飲んでいる夫でした。

飲んでいたのはベトナムコーヒー。

【ベトナムコーヒー】
ベトナムの伝統的なコーヒーの淹れ方である。深めに煎った豆を、フランス式のフィルターで抽出し、コンデンスミルクを加えて飲む事が一般的で、濃厚な味わいがある。 Wikipedia

特徴は

アルミニウムまたはステンレス製の、底に細かい穴を多数開けた、フランスで伝統の組み合わせ式フィルターを使って淹れる。

このフィルターは、通常カップに乗せる平たい部分、湯を受ける筒状の部分、筒の中に入れるフィルターという3重の構造で、それぞれに細かい孔を開けて、粉がカップに落ちないように作られているが、どうしても粉が孔を塞ぐ形となって、簡単には湯が通らない。

このため、抽出には5分から10分程度の時間がかかり、また、たくさんの湯を受ける大きさとなっていないため、濃く抽出される。  Wikipedia

よくベトナム料理のお店にフォーを食べに行き、食後に飲んでいたベトナムコーヒーを、家でもいれて飲んでいました。

時間をかけて濃く入れたコーヒーは、あらかじめカップにコンデンスミルクを入れておき、その上からコーヒーを淹れて、飲むときにかき混ぜて飲みますが、これがメチャメチャ甘いんです!

まだ夫と付き合う前、初めてお店に連れて行ってもらった時、あまりの甘さにビックリしたのを覚えています。2度目からは、コンデンスミルクをあまり混ぜないようにして飲んでいました。ちなみに、お店で飲むのはアイスコーヒーです。

家でもベトナムコーヒーに使うフィルターを使っていましたが、いつも自分で入れ、コンデンスミルクの代わりに、アメリカでは一般的なコーヒー用ミルクを入れて飲んでいた夫です。

日本でのコーヒー

日本に帰ってきてからは、普通のコーヒーメーカーを使っていました。

仕事に行っていた時は、毎朝5時起きだったので、私がコーヒーをいれていましたが、休みの日は夫が自分でいれていました。

退職してからは、毎朝私よりも早く起きて、コーヒーを飲みながらテレビで朝のニュースを見ていた夫です。

入院中もコーヒー

小さなカップでは足りないので、朝は大きなマグカップに2杯夕方にも2杯飲んでいた夫なので、入院してからもコーヒーは必需品でした。

朝はインスタントコーヒーを「美味しくない」と言いながらも、毎朝飲んでいたようです。

コロナもなくまだ元気で歩けていた間は、私が面会に行くと、病院内のコーヒーショップへ行ったり、自販機で買ったコーヒーを二人で飲んでいたことが懐かしいです。

寝たきりになってからも、何度かインスタントコーヒーをすすめましたが、ほんの一口二口飲むだけでした。やっぱりインスタントだと、夫の舌には合わないんですね。

夫がよく言っていたのは「コーヒーは家で飲むのが一番美味しい」。

高級でも特別でもない、普通のコーヒーですが、そう言ってくれるので、外出先でコーヒーを飲むことはほとんどなく、いつも家に帰ってから自分で淹れたコーヒーを美味しそうに飲んでいた夫です。

今朝、やっと夫の為にコーヒーをいれました。

私は家でコーヒーを飲まないので、正直忘れていたんです。

「遅くなってごめんね」

そう言いながら夫にお供えしましたが、

「おかあちゃん、もっと早く思い出してよ!」

と言ってる声が聞こえそうです。