保険の大切さ
数日にかけて「傷病手当金」「障害厚生年金」「生活保護」について紹介してきましたが、それぞれ申請には条件がありますし、受給できる人も限られています。
「日本の医療費は3割負担だから、それほど高額にはならないよね」
「高額になりそうなときは限度額認定証を使えばいいし、病気になっても日本は安心して治療ができるね」
そう気楽に考えていました。
長期間の治療になるとそれだけ費用がかかると言う事です。
気楽に考えていないで、日本に帰ってきてすぐに、保険に入れば良かったと夫とも話していました。ただ、病気になるかどうかは本当に分かりませんよね。
夫もまさか膀胱癌になるとは思っていませんでしたし、やっと治療が終わって元気になったのに、今度は白血病。これには本当にショックでした。
きっと夫の方がショックを受け、つらかっただろうと思います。
治療にはお金がかかりますし、外来で輸血をすると検査費も合わせて毎回1万円以上。体調が悪くなり入院をすすめられても、なかなか首を縦に振らなかったのは、入院費を気にしてのことです。
この時は説得して入院してもらいましたが、夫はいつも治療費の事を気にしていました。でも、それはストレスになるし、何も考えずに治療に専念してもらいたかったです。
備えが大事
元気な方もいつかは病気になるかもしれません。
病気になった時、やはり「医療保険」や「がん保険」に入っていると安心だと思います。すでに保険に加入されている方も多いとは思いますが、まだの方は一度考えてみてはいかがでしょうか。
私たちは、こんなにも費用がかかると正直思っていませんでした。
長期の入院だと
- 入院費
- 食事代 (1食¥460)
- 冷蔵庫、テレビを見るためのテレビカード
- 飲み物やコンビニでの買い物
- 個室料金 (部屋によって金額が違います)
食事代は30日間だと¥41400。
入院費に自己負担分を足すと、ひと月10万円超えることもよくあります。
入退院を何度も繰り返すことも珍しくありません。夫と同じ血液内科だけでなく他の科の患者さん達も、何度も入退院されていました。
これも夫が病気になるまで、知らなかったことです。
うちは備えがなかったので大変でしたが、使える制度があったので助かりました。
この数日間3つの制度について紹介してきたのは、やはりお金は大事だからです。これらの制度も知らなければ使うことができません。
「医療保険」「がん保険」「傷病手当金」「障害年金」「生活保護」他にもあるかもしれませんが、何か利用できるものがあるなら利用して、病気になったとき、治療に専念できるようにして下さい。