最期の入院費支払いと看護師さんへの挨拶

病院白血病ブログ

入院費の支払い

24日、夫が逝ってしまった日に病院を後にしましたが、入院費は後から連絡がくるので、後日精算することになります。

その支払いに今日病院へ行ってきました。

あの日から1週間、初めて行った日から10年近く通った病院。

去年からは毎日のように通っていたので、『病院はいろんな思い出があり過ぎて、かなりつらいだろう』と覚悟して行きました。

でも、実際はそれほどつらくなかったんですよね。

夫に会いに毎日通っていたので、なんだか今日も夫に会いに行くような気分に。
でも、当然夫に会うことはできないから、やっぱり寂しさはありました。

ナースステーションへ

会計を終え、去年お世話になった病棟のナースステーションへ行き挨拶をしていると、あの日、最後のお別れにも来てくれた看護師さんの顔をみたときは、さすがに泣きそうになりました。

この病棟に夫が入院したのは2度。6か月お世話になり、この病棟の看護師さんのおかげで、入院生活も悪くないと思うことができました。

夫は他の病院にも、他の病棟にも何度も入院していますが、この病棟の看護師さん達には本当に良くしていただき、夫も「入院するならこの病棟が良い」と毎回言うほど、他とは違う病棟でした。

今年の入院時にはベッドに空きがなかったので、血液内科の病棟に入ることになり、残念がっていた夫です。

でも、血液内科の病棟の看護師さんにも、最期まで本当に良くしていただきました。

夫はアメリカ生活が長かったせいで、ちょっと人とは違うところがあり、それが看護師さんと仲良くなれた一因だと思います。

コロナで面会禁止になり、荷物を渡すしかできなかった間、いろんなことを看護師さんと話し仲良くなっていたから、寂しくはなかったようです。

ただ、良いことばかりではありませんでした。

正しくないと思ったことは我慢できずに言ってしまうので、看護師さんを困らせることも多かったようです。

これは夫自身良くないとわかっていましたが、病気のせいなのか、長い闘病生活で精神的に疲れ切ってしまったのか、自分の感情を上手くコントロールできないことが多くなっていました。

そんな状態の夫にも変わらず接し、寝たきりになってからは
・身体拭き
・床ずれの対応
・尿カテを入れてから毎日の洗浄
・おむつ交換(汚れていません)
・ベッドでのシャンプー
・せん妄が出ている夫の対応
その他にもいろいろ

『病院でここまでしてもらえるんだ』と思うほど良くしていただきました。

今日は主治医には会えませんでしたが、あの日病院を後にする時に
今までで一番印象に残る患者さんでしたと言ってもらいました。

先生方、看護師さん達、きっと夫の事を忘れないでいてくれると思います。

私も夫がお世話になったこと、忘れずに感謝していきます。