指を切っても夫を思い出す

2020-11-18ライフブログ

久しぶりに指を切るミス

夕食に使うネギを切りながら、指まで切ってしまいました。

と言っても、親指の第一関節の皮を少し削いだだけ。血も出なくて「薄皮だけみたいで良かった」そう思っていたら、料理している間に滴る血!

どうも薄皮一枚で済まなかったみたいです。

水で洗い流すとしばらく血が止まるので、料理しながら何度も洗い流したけれど、面倒なのでとりあえず絆創膏を。それでもなかなか止まらなくて絆創膏が真っ赤に!

見た感じそんなに酷く削ったわけじゃないのに、結構血が出るものですね。痛みはほとんど無かったですし、今は一応止まったようなので大丈夫です。

こんな時、夫がいたら
「指切った!血が~~!」って大げさに言えるのに、一人じゃ何も言葉にすることもなく寂しいもんです。

何かして欲しいわけでも、心配して欲しいのでもなく、ちょっとしたことを言える相手がいたのに、今はいない。そのことが本当に寂しいです。

昔、結婚してすぐの頃にも、料理中に指を切ったことがありました。

家で仕事中の夫に指を切ったことを言ったら、すぐに傷を見てくれて、してくれたのが傷口に「塩」!

傷に塩なんて、そんな酷い事をする?!

と本当にビックリしたけれど、夫にしたらそれが普通だったんです。自分がケガをした時も、病気になってから歯茎から出血しているときも、いつも塩を使ってましたから。

でも、傷に塩は本気で痛いです。

夫の手

けがと言えば、日本に帰って来てから夫の仕事はスーパーの魚屋さんです。

魚を捌いたり、お刺身を切るのに包丁を使うから、慣れるまでよく指を切っていた夫。

毎日手入れをした包丁は、切れ味が鋭いため、ほんの少し指にあたっただけですぐ切れるんですよね。だから夫の手は傷だらけでした。

包丁の傷はすぐに治るから夫は気にしていなかったですが、大変だったのが魚のトゲや鋭い骨が刺さること!しかもトゲにを持っている魚もいるから、指が腫れたのも一度や二度ではありません。

指から腕、肩まで赤く線になったことがあって、さすがにこの時は心配だったので病院へ行くと、菌か毒が入ったらしく、しばらく薬で治療が必要でした。

トゲや骨が刺さったまま抜けないこともよくあったので、自分で針を使って取り出していましたね。私も何度か頼まれて取り出そうとしたけど、針でほじくるなんて・・・
私には無理でした。

魚を扱う仕事では、どうしても荒れた手をしている人が多くなります。でも、仕事に慣れた夫は綺麗な手をしていました。

仕事が終わればしっかり手を洗い、ハンドクリームをたっぷり塗る。

そうやって毎日手入れしていたから、綺麗な手を保っていました。仕事に慣れた頃には、指を切ることもほとんどなかったですしね。

指を切っただけで、いろんな思い出が溢れます。

それは、多くの時間を夫と一緒に過ごしてきたから

沢山の思い出があることは、幸せだと思います。ただ、今はまだ辛さのほうが大きくて、いつかこの辛さが消える日がくるのだろうかと、思ってしまいます。

(安い絆創膏よりやっぱりこれかな)