白血病と闘う夫 始まりと治療開始まで

白血病・治療

白血病と闘う夫

始まりは2010年の膀胱癌

1年以上かかった治療の結果、膀胱温存療法で膀胱を残したまま根治(完治)しました。

ところが、これが長い闘いの始まりだったとは・・・

治療後も泌尿器科に定期的に通い、血液検査や尿検査をしていたから、白血球が少ないことは気づいていました。でもそれは抗がん剤や放射線治療の結果一時的に下がるもので、また上がると説明されていたんですよね。

診療所からの電話

夫が風邪をひき、近所の診療所に行って血液検査をしたら、後日結果を見た医師から電話がかかってきて「すぐに病院に来てください!」

夫は仕事に行って留守だと伝えると
「今すぐ仕事から帰ってきてもらって、仕事ができる状態じゃないから!」

医師の言葉に驚いて何があったのかを聞くと、本人じゃないからと中々説明してくれず、ますます不安が募る私。

詳しくは話してもらえなかったけど、要は血液検査の結果「白血球が異常に低いから夫はかなり体がしんどいはずで、仕事なんか行っている場合じゃない」とのことらしい。

近所だったので、私が今までの血液検査の結果を持って診療所へ急ぎました。

診察室に案内されると、夫の今までの膀胱癌の治療のこと「白血球が少ないのは知っているしそのうち上がると言われた」と説明しました。

この医師が知り合いを亡くした時に「白血球が減る」症状があったらしく、その病気を疑って連絡をくれたのでした。

このことがあって、夫の白血球は心配するレベルなんだと初めて気になり、次の泌尿器科の診察の時に血液内科を紹介してもらいました。

血液内科の受診

血液内科では「確かに少ないけど心配するほどじゃない」と、数年は血液検査だけで経過観察でしたが、あの時連絡をくれた診療所の医師には、本当に感謝をしています。

2018年9月 白血病と診断される

白血病の事、治療方法などネットや本でかなり調べました。白血病にも種類があることを知りましたが、夫は急性骨髄症白血病の中でも低形成性白血病で、白血球が減るタイプの白血病でした。

白血病と言えば、血液検査で白血球が増えて異常がわかる病気だと思っていたので、数年かけて減っていた夫が、まさか白血病になると思っていなかった。実際血液内科に通っている間も、主治医とは白血病ではないと話をしていたし、いつの時点で白血病になっていたのかは、今となってはわかりません。

白血病でも経過観察

白血病の診断には骨髄穿刺が不可欠ですが、血液内科に通いだした頃では、検査をしてもわからなかっただろうと思います。

診断されてからもすぐには白血病の治療ではなく、体調や血液検査でヘモグロビンが減った貧血のときにだけ輸血をする、対症療法をしていました。

【すぐに白血病の治療を開始しなかった理由】

主治医の「今の状態で抗がん剤治療をするのは勿体ない、もう少し状態が悪くなってからでもいいと思う」との判断です。この時治療で治る見込みを聞くと「フィフティーフィフティー」

50%なら大丈夫だと思いますか?

私は、白血病は治る病気になっているし、80%くらいあると思っていたから50%は少ないと思う。白血病の治療は辛いと聞くのに、辛い思いをしても50%なんだと。だから普通の生活をできるうちはこのままでいいんじゃないかと思っていました。

仕事を退職したけれど

確かに普通の生活は送っていたけど、仕事はかなり無理をしていたと思います。

脚や腰に痛みがあり歩けなくなって、整形外科に通っていたし、仕事時間も短くするしかありませんでした。白血病の病名がはっきりしたので、60歳を機に退職しました。

退職して体が楽になるだろうと思っていたら、気が張っていたのが緩んだのか、体調が悪い日が続き初めての輸血をうけることに。輸血をすると貧血が解消されるので少しは元気になるけど、持続はしない。輸血をする回数も増え、そうこうしているうちに腸炎で緊急入院に!

このときから治療を考え始めました。

退院後、主治医の考えはやはりまだ治療は早く、もう少し様子を見たほうがいいと、考えは変わっていませんでした。私もまだ50%が頭にあり悪いほうに考えてしまうから治療は反対だった。

でも、夫は治療を考えていたし、何度も話をしました。

体調の悪化

2019年8月 夫の体調が最悪で、のどの痛みが数日続き食事がほとんど食べられなくなる。

血液内科の予約が数日後にあったので、それまで待ったのが悪く、もっと早く無理にでも病院に連れて行けばよかったと今は後悔しています。

熱が38℃まで上がり、薬を飲むと一旦下がり薬の効果が切れるとまた38℃まで上がる、そんな状態を繰り返していました。

体がつらい中病院まで行った夫は血液検査をして輸血。

輸血を待っている間に主治医と話すと、血液検査の結果がかなり悪いこと、夫には入院を勧めたけど嫌だと言っていると聞いた。なので処置室に案内してもらい、輸血中の夫を説得し急遽入院することになりました。

この時の病名は扁桃炎
夫の希望でこの治療後、体調が戻った時点で白血病の治療を開始することになりました。

この日から夫は2カ月以上入院することになります。

白血病闘病の記録

夫の入院中、白血病との闘いを記録するためにブログを始めようと思い、毎日の経過はアメブロのほうで残しています。こちらでは白血病について、治療のこと、入院生活などを詳しく書くことでこれから病気と闘う患者さんや、家族の方に何かお役に立てればと思っています。

Laughter is the best medicine.
笑いは最良の薬
この言葉を胸に、治療を乗り越えていきます!

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白血病と闘う夫 PART3

よりり

Laughter is the best medicine.
「笑いは最良の薬」

2018年 夫59才『急性骨髄性白血病』と診断される。白血病の治療過程や入院生活など夫の体験を元に紹介します。

2020.8.24夫61才肺炎により逝ってしまいました。最後まで頑張って本当に頑張って私を待ってくれた夫です。

2020年よりり46才『子宮筋腫&卵巣嚢腫』発覚、卵巣嚢腫は「チョコレート嚢胞」でした。「ライフブログ」にて更新予定。

夫と私の経験が誰かのお役にたちますように。

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