葬儀社を事前に選ぶ大切さ

葬儀社白血病ブログ

葬儀社と直葬

夫の意向もあったので、お葬式はせず直葬にしましたが、直葬のことは今回初めて知りました。

小さな家族葬をと思っていましたが、内容が夫と私の望みに近いと思ったので直葬を選び、とても満足いくものでした。それがどんな内容だったのか紹介したいと思います。

式場を探す

病院から夫の容態が悪化したと連絡があり、急いで病院へ行き数日泊まり込みましたが、幸い状態も落ち着き、また面会に通う日々に戻りました。

でも、医師からは「明日になるか一週間後、数週間後になるかわからないけれど、いつ何が起きてもおかしくない状態です」と言われました。

私はそれでも回復することを信じていたし、諦めていなかったですが、もしもの時の事を考える必要もありました。

以前、義父が亡くなった時、夫と私も数日前から実家に戻っていたので、病室で、家族皆で見送ることができました。この時の経験が参考になりました。

その時がきたら、葬儀社は病院でも紹介してもらえると思っていましたが、場所、葬儀内容、料金など事前にある程度知りたくて、ネットで自宅から近い式場を探すことにしました。

毎日病院へ通う道に式場があることを知っていたので、調べてみると3つのプランありました。

『直葬プラン』
お通夜・告別式は行わず火葬のみを執り行うお葬式
『1日葬プラン』
お通夜は行わず、告別式から火葬までを執り行うお葬式
『安心プラン』
お通夜から告別式、火葬までを執り行うお葬式

ここは小さな式場なので料金もそれほど高額ではなく、家からも徒歩圏内で、駅のすぐ側と便利なな場所にあることから、もしもの時はここにお願いしようと決めました。

夫が逝った後

患者が亡くなると、すぐに葬儀社の手配を家族がしなければいけません。

これは夜中に亡くなったから朝まで待って連絡する、そんな猶予は貰えないんですよね。

夫が逝ってしまうと、体に付いたカテーテルなどを取るなど処置をするために、私は部屋から出なければいけなく、その間に葬儀社に連絡するよう言われました。

まだ夫の事が受け止めきれないでいる中、葬儀社に連絡しなければいけなかった事は、とてもつらいものでした。

病院でも紹介してもらえましたが、1社だけで家からは少し離れたところだったので、やはり事前に調べていて良かったです。

葬儀社は24時間対応しているので、夜中でも連絡出来ます。私が電話したのは早朝4時過ぎでしたが、詳しい事は電話では決めずにお迎えの時間だけ決め、朝9時に来てもらうことになりました。

本当ならもっと早い時間でも迎えに来て貰えるのですが、「追加料金がかかる為、病院の許可がもらえるなら9時にお迎えに行きます」と言われたからです。看護師さんに確認すると9時で了承してもらえました。

8月と暑い時期の為、すぐに霊安室へ移動することになり、看護師さんと一緒に夫の身体を清め、夫の好きだった服に着替えてもらいました。

夫をストレッチャーに乗せて、担当医、看護師さん、私の3人で迷路のような病院内を移動し、霊安室に向かう間、担当医とは夫の事を色々話しながら歩きました。不思議とこの時は涙は出ませんでした。

霊安室の夫にはこの後面会は出来なく、葬儀社の迎えが来るまでしばらく離れることになります。

この後、私は個室の荷物を整理しなければいけません。

大量の荷物があり、到底一人では持てない量でどうしようか悩みました。もう使うことのないおむつだけは病院で使ってもらうことにし、看護師さんに渡してきました。

荷物の片づけが終わると窓の外も明るくなっていたので、身内に連絡をし、Twitterでも報告をして9時になるのを待ちました。一人、夫のいない部屋で待つ時間は苦痛でしかなかったです。

夜中に病院から連絡があり、急いで駆け付け、夫を看取り、葬儀社へ連絡、近親者への連絡、荷物の片づけなど、今思い出しても本当に大変でした。

でも、この後もまだまだ大変な事は続きます。