葬儀社と直葬
夫の意向もあったので、お葬式はせず直葬にしましたが、直葬のことは今回初めて知りました。
式場を探す
病院から夫の容態が悪化したと連絡があり、急いで病院へ行き数日泊まり込みましたが、幸い状態も落ち着き、また面会に通う日々に戻りました。
でも、医師からは「明日になるか一週間後、数週間後になるかわからないけれど、いつ何が起きてもおかしくない状態です」と言われました。
私はそれでも回復することを信じていたし、諦めていなかったですが、もしもの時の事を考える必要もありました。
その時がきたら、葬儀社は病院でも紹介してもらえると思っていましたが、場所、葬儀内容、料金など事前にある程度知りたくて、ネットで自宅から近い式場を探すことにしました。
毎日病院へ通う道に式場があることを知っていたので、調べてみると3つのプランありました。
お通夜・告別式は行わず火葬のみを執り行うお葬式
お通夜は行わず、告別式から火葬までを執り行うお葬式
お通夜から告別式、火葬までを執り行うお葬式
ここは小さな式場なので料金もそれほど高額ではなく、家からも徒歩圏内で、駅のすぐ側と便利なな場所にあることから、もしもの時はここにお願いしようと決めました。
夫が逝った後
これは夜中に亡くなったから朝まで待って連絡する、そんな猶予は貰えないんですよね。
夫が逝ってしまうと、体に付いたカテーテルなどを取るなど処置をするために、私は部屋から出なければいけなく、その間に葬儀社に連絡するよう言われました。
病院でも紹介してもらえましたが、1社だけで家からは少し離れたところだったので、やはり事前に調べていて良かったです。
葬儀社は24時間対応しているので、夜中でも連絡出来ます。私が電話したのは早朝4時過ぎでしたが、詳しい事は電話では決めずにお迎えの時間だけ決め、朝9時に来てもらうことになりました。
本当ならもっと早い時間でも迎えに来て貰えるのですが、「追加料金がかかる為、病院の許可がもらえるなら9時にお迎えに行きます」と言われたからです。看護師さんに確認すると9時で了承してもらえました。
8月と暑い時期の為、すぐに霊安室へ移動することになり、看護師さんと一緒に夫の身体を清め、夫の好きだった服に着替えてもらいました。
夫をストレッチャーに乗せて、担当医、看護師さん、私の3人で迷路のような病院内を移動し、霊安室に向かう間、担当医とは夫の事を色々話しながら歩きました。不思議とこの時は涙は出ませんでした。
この後、私は個室の荷物を整理しなければいけません。
大量の荷物があり、到底一人では持てない量でどうしようか悩みました。もう使うことのないおむつだけは病院で使ってもらうことにし、看護師さんに渡してきました。
荷物の片づけが終わると窓の外も明るくなっていたので、身内に連絡をし、Twitterでも報告をして9時になるのを待ちました。一人、夫のいない部屋で待つ時間は苦痛でしかなかったです。
でも、この後もまだまだ大変な事は続きます。