葬儀社で打ち合わせ|直葬

葬儀打ち合わせ白血病ブログ

葬儀社にて

葬儀社へ着くと、夫は安置室に運ばれ、私はこれからの事について打ち合わせをすることになりました。担当者は女性の方で、最期までこの方にお世話になることになります。

まず、死亡届・火葬許可証の手続きが必要なため、書類に記入すると、すぐに係の方が役所へ行ってくれます。その間に、葬儀内容の打ち合わせに入りました。

葬儀の希望があるのか聞かれたので、人は呼ばずに簡単に見送りたいことを伝えると『直葬』『1日葬』を紹介されました。

『直葬プラン』
お通夜・告別式は行わず火葬のみを執り行うお葬式
『1日葬プラン』
お通夜は行わず、告別式から火葬までを執り行うお葬式

遠方の為夫の親族、友人知人にも来てもらうつもりはなかったので直葬プランを選び、宗派やお寺さんをどこにするかを聞かれ、紹介も出来ると言われましたが、戒名も断り無宗教を選びました。

生前、夫とお葬式の事やお墓について話していたので、迷わず無宗教で直葬を選択できましたが、普通はこうはいかないと思います。希望があるのなら、元気なうちに家族に話しておくことが大切です。
【直葬の内容】
◇当日
・病院への迎え・搬送
・安置
・打ち合わせ・手続き
・納棺
◇葬儀の日
・お別れ
・出棺・火葬
・収骨

このような流れになります。

直葬にもプランがいくつか有り、本当にシンプルなプランもありましたが、私が選んだ内容は以下の物です。

  • お迎え(寝台車)
  • 死亡届・火葬許可証手続き
  • お棺(白布棺)
  • ドライアイス1回分(追加料金有)
  • 旅支度(納棺セット)
  • 枕飾り(安置室用)
  • 安置室1泊2日(追加料金有)
  • お花
  • 骨壺 お骨箱(選択)
  • 進行スタッフ
  • 出棺霊柩車(国産洋型)
  • 火葬場同行案内係
今回コロナのこともあり、大人数が集まることや、遠くから来てもらうことは避けたかったので、このときは私一人で見送るつもりでした。なので、余計な物は必要なくこのプランで十分でした。

骨壺は大きさを選べたので大きなものにしました。それでも遺骨が入れられるのは一部だけで、本当なら夫の遺骨全てを持ち帰りたかったです。

葬儀内容と書類への記入が終わると、会費と火葬料を現金で支払いました。会費は葬儀社の会員になることで会員価格になり、当日でも入会できたので申し込んだものです。

火葬料ですが、私が住んでいる所には火葬場がなく、隣の市の火葬場を利用することになります。そのため料金が3倍になりますが、後日役所で手続きすれば少し戻ってきました。(それでも倍の料金がかかりました)

翌日に火葬場の空きがなく、翌々日になったため、安置室とドライアイスが1日分追加料金が必要でした。ただ、1日余裕ができたことは、夫とゆっくりお別れが出来たので良かったと思っています。

安置室で二人の時間

手続きが終わり安置室に案内されると、そこに綺麗な布団をかけられ、胸の上に刀を置かれた夫の姿がありました。

夫が逝ってから、ようやく2人になることが出来たのです。

顔にかけられた布を外し、何度も夫の頬をなでながら話しかけました。頬は冷たく、答えてくれることも笑いかけてくれることもないけれど、2人だけの大切な時間になりました。

2人だけで夫の身体にふれることが出来たのは、このときが最後でした。