分厚くて食べ応えのある「とんかつ」

2020-11-20ライフブログ

料理

一人になると料理をしなくなりました。

いえ、毎日してはいるんですよ。
煮るだけ、炒めるだけ、焼くだけの簡単な料理なら。

食べたいと思うものがあっても、それを作る気力は今はないです。

こんな食生活をしていると、たまに食べたくなるのが揚げ物
でも、揚げ物はしたくないんです。

夫が食べてくれるのであれば、頑張って作ります。
でも今はもう夫は食べてくれないし、自分の為には全く作る気になりません。

思い出の味「とんかつ」

アメリカ時代の料理で思い出すのは、カレーとんかつです。
もう一つ唐揚げも入るけれど、とんかつは別格。

あのアメリカで食べていたとんかつは、日本では作れません。

もちろん何度も作りましたが、全然違います。
もしかしたら、日本で作った方が美味しいのかもしれないけれど、違うんですよね。

厚みがあって、食べ応えのある豚肉で料理したとんかつ。ボリュームがあって見るからに美味しそうで、食べると本当に美味しかった!

日本のスーパーで売っている、とんかつ用の豚肉、あの倍以上の厚みのある豚肉を使っていたんです。その厚い豚肉を、肉叩きで何度もたたいて柔らかくし、小麦粉、卵、パン粉をつけて油の中へ。

あの揚げている匂いもたまらなかった。

出来上がった熱々のとんかつに、とんかつソースをたっぷりかけて、ご飯と一緒に食べる。今これを書いていても食べたくなるほど、思い出のとんかつです。

付け合わせは定番のキャベツと、いりこで出汁をとったお味噌汁。それだけでアメリカ生活にはご馳走でした。夫も大好きだったから、何が食べたいか聞くと、「とんかつ!」とよく言っていました。

帰国してからも作りましたが、薄いとんかつだと寂しくなるんです。それに、揚げ物が下手になってしまって、油っぽくなったり、揚げ過ぎたり、なぜか上手くできないように。

だから作る回数が減りました。

豚肉もヒレ肉を使うようになって、以前食べていたとんかつとは全く違うものに。ヒレ肉はあっさりして柔らかく、中年になるとこっちのほうが食べやすいですね。

夫も好きだったとんかつですが、味覚障害になってからは豚肉もダメで、食べられなくなって可哀相でした。

好きな物まで食べられなくなる味覚障害。

この味覚障害がなければ、あんなに痩せることもなかったし、もっと体力があれば、もしかしたら肺炎も治すことができたんじゃないかと思ってしまいます。

とんかつにはとんかつソース!