献血
献血をしたことありますか?
献血バスを見かけることがあっても、自分が献血をしようとは思ったことありませんでした。自分とは無関係で献血をする人はちょっと変わった人(ごめんなさい)だと正直思っていました。
でも、夫が白血病と診断され、輸血をするようになって初めて献血の大切さを知り、私も献血するようになりました。
私のように家族が輸血を必要とするようになって、初めて献血を考えるようになった方も多いのではないでしょうか。
でも、全ての人が献血できるわけではありません。
なぜ献血が必要なのか
年間100万人もの人が病気やけがで輸血を必要としています。
『事故やけがなどの患者さんよりも、がんや病気の治療過程に使われるほうが多い』ことを知っていますか?
白血病など血液の病気は、血液機能が正常に働かなくなり命に関わるため輸血が必要なんです。

献血について
・成分献血 血小板または血漿のみを採血
【献血場所】
・全国の献血ルーム
最近の献血ルームは駅の近くで綺麗なところが多くなっていて、行きやすくなっていますし、飲み物や雑誌類が用意されています。場所によっては独自のキャンペーンを行っているところもあります。
※全身献血しか行っていない献血ルームもあるので、成分献血を希望の方は事前に調べるようにお願いします。
・献血バス
献血ルームまで行くのは時間がないという方には、近くの街まで来てくれる献血バスがお勧めです。ショッピングモールや街頭、集会場などに定期的に同じ場所に来るので利用しやすいですね。
私は事前に献血バスが来る日時を知ったので献血バスを利用しました。献血バスのそばや建物の中で受付や事前検査があるので、すべて確認してしてからバスに乗り献血します。
献血の流れ
献血をするときの流れを紹介します。
献血受付
- 免許証などで本人確認
- 献血による副作用や血液の利用目的などの同意書にサインをして申し込みます。
※初めてだと名前や住所の登録など少し時間がかかりますが、2度目からは受付の一部が省略できます。
- 輸血による副作用予防のため、献血前にジュースやお茶などをもらえるので水分補給します。(しっかり飲むように何度も勧められました。)
【タブレットでの質問に回答】
・4週間以内に海外から帰国(入国)した方
・1カ月以内にピアスの穴をあけた方
・6カ月以内に入れ墨を入れた方
・動物または人にかまれた方
・海外旅行者及び海外で生活したことがある方(時期や地域による)
・輸血歴・臓器移植歴のある方
・ヒト由来プラセンタ注射薬を使用した方
・特定の病気にかかったことのある方
・エイズ、肝炎などのウイルス保有者、または疑われる方
・エイズ検査が目的の方
・外傷のある方は傷の状態によって判断されます
・妊娠中、授乳中の方
参照 日本赤十字社
私は最初の献血前に、ネットで調べて自分が大丈夫なのか確認して行きましたが、その時初めてこれだけ献血できない条件があることを知りました。一度献血すればわかりますが、知らない人のほうが多いんじゃないでしょうか。
【問診・血圧測定】
- 質問への回答内容による問診と血圧測定。
- 寝不足だったり体調がすぐれないと献血出来ないこともあります。
- 空腹だと良くないらしく、そんなときはお菓子を食べるよう手渡されます。
【血液型事前検査・ヘモグロビン濃度測定】
献血の為に事前に血液型とヘモグロビン濃度を測定するために、左右の腕の血管を確認して、針を入れやすそうな腕を献血時に使い、反対の腕から採血。
話を聞いた女性は「何度か貧血気味で献血できなかった」と言われてました。
採血
リクライニングベットに横になり、事前検査で採血した反対の腕から採血が開始されます。針を入れるときは少し痛みがあるけど、最初だけで採血中ほとんど痛みはないです。
- 全身採血 10~15分
- 成分献血 40~90分
最後に血圧を測って終了。
針や採血バッグは新しいものを使われているので、感染などの心配はないとのことでした。
献血バスの中は寒かったですが、言えばひざ掛けを貸してもらえました。
副作用と注意
次のような症状が起きたらすぐに職員に知らせてください!
- 針を刺したときに強い痛みやしびれがある
- 気分が悪くなったりめまいなどがある
- 皮下出血がみられる
- 口唇や手足のしびれ(成分献血では坑凝固剤を使うためまれに症状がでる)
献血後
- 献血後には休憩所で水分補給しながら10分以上休憩します。
- 最後に献血した日を印刷した献血カードを受け取って終了。
後日血液検査のお知らせを送ってもらえます。
・400ml 男性12週間、女性16週間後
・200ml 男女とも4週間後
・男性 1,200ml
・女性 800ml
献血カードに次に献血できる日が印字されているので、確認できます。
注意点
- 車の運転は30分以上の休憩をする
- 電車は転落防止のためホームでは線路の近くに立たない(気分が悪くなったりめまいなど、じっと立っていると起きやすいから)
- 階段やエレベーターは手すりにつかまる
- トイレは献血直後だと失神することがあるので座るように
- 激しいスポーツや、献血2時間以内の入浴と当日のサウナは避ける
- 採血した腕に強い力がかからないようにする
私は特に症状はでませんでしたが、初めての時はかなり緊張したので、少し気分が悪くなったけれどすぐにおさまりました。
慣れた方は良いですが、初めてならなるべく自宅の近くで献血される方が安心だと思います。
まとめ
私は献血するのに年齢制限や体重制限があることも知りませんでした。
男性17~69歳
女性18~69歳
(65歳以上は60~64歳まで献血経験有りの方)
体重 男女とも50㎏以上。
その他
- 海外滞在歴
- 病歴
- 飲んでいる薬
- 1年以内の予防接種
※上記以外にも献血出来ないこともあるので、詳しくは日本赤十社をご覧下さい。
高齢化社会になり輸血を必要としている人が増える一方、若い方の献血は減っています。実際私が献血したときは、私よりも年上の方がほとんどで、話を聞くと50回100回と何度もされている方が多くて驚きました。
私は今年が初めてだったのでまだ2回だけです。
夫は何度も輸血をして、これからも必要になります。
今までなんの興味も知識もなかったけど、多くの患者さんが輸血を必要としていることを知りました。幸い大きな病気もしたことなく、薬も飲んでいなくて献血することができたので、これからも出来るだけ協力していこうと思っています。
献血は健康な方しかできません、ご自分の身体を大切にして、気になることがあれば早めに病院へ行くようにして下さい。